1-3. Ceratium candelabrum. 生細胞 (3 は4個体がつながったもの). 下田沖 (2010.5.15). Scale bars = 100 µm.
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ゴニオラックス目 ケラチウム科
Ceratium candelabrum (Ehrenberg 1860) Stein 1883
Synonym: Peridinium candelabrum Ehrenberg 1860

単細胞遊泳性。細胞は体幅 55-105 µm。横幅が広く、上殻高は横幅の1/3以下。下殻高は。前角はまっすぐ前方へ伸びる。下殻後縁は弧状に張り出し、後角へ移行する。左右後角は斜め前方へ出てゆるやかに曲がり、前方へ向かう。前角に対する左右後角の開きはほぼ等しい。左右後角先端は閉じて尖っている。黄褐色の葉緑体をもつ。

本種を含めて海産の Ceratium はタイプ種を含む淡水産の Ceratium とは系統的にやや異なるため、Neoceratium へ移すことが提唱されている (Gómezzo et al. 2010)。この場合、本種の種名は Neoceratium candelabrum (Ehrenberg) Gómez, Moreira & López-Garcia となる。

暖海域に広く分布する。外洋に多いが沿岸域にも見られる。

参考文献 References