1-3. Ceratium fusus. 生細胞. 下田沖 (2010.5.17). Scale bars = 200 µm (1), 100 µm (2), 20 µm (3).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ゴニオラックス目 ケラチウム科
Ceratium fusus (Ehernberg) Dujardin 1841
Synonym: Peridinium fusus Ehrenberg 1834

単細胞遊泳性で細胞は極めて細長く、200-600 X 15-30 µm、背方にやや湾曲する。上殻は次第に細くなって前角に移行し、躯幹部と前角の区別は不明瞭。前角と左後角が細長く伸び、右後角は極めて短小または欠失する。黄褐色の葉緑体をもつ。

本種を含めて海産の Ceratium はタイプ種を含む淡水産の Ceratium とは系統的にやや異なるため、Neoceratium へ移すことが提唱されている (Gómezzo et al. 2010)。この場合、本種の種名は Neoceratium fusus (Ehernberg) Gómez, Moreira & López-Garcia となる。

熱帯から寒帯まで世界中に広く分布する。特に内湾域では多く、ときに赤潮状態になる。

参考文献 References