1. Ceratium gibberum. 生細胞 (腹面観). 下田沖 (2010.10.15).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ゴニオラックス目 ケラチウム科
Ceratium gibberum Gourret 1883
Synonym(s):

単細胞遊泳性。体幅 71-105 µm、背腹方向にかなり厚い。上殻高は下殻高よりかなり低い。上殻は幅広く、右辺はなだらかで左辺が角張る。前角はまっすぐ前方へ伸びる。下殻後縁は丸みを帯びて張り出す。左後角は斜め前方へでて緩やかに湾曲して前方へ伸びる。右後角は基部が太く、斜め前方へ出て急に細くなり、大きく曲がって横溝と平行に伸び、さらに先端はねじれながら前角の背方に達する。後角先端は閉じて尖っている。黄褐色の葉緑体をもつ。

本種を含めて海産の Ceratium はタイプ種を含む淡水産の Ceratium とは系統的にやや異なるため、Neoceratium へ移すことが提唱されている (Gómezzo et al. 2010)。この場合、本種の種名は Neoceratium gibberum (Gourret) Gómez, Moreira & López-Garcia となる。

暖海域に広く分布する。

参考文献 References