1, 2. Nematodinium armatum. 生細胞. 下田港 (2010.5.15). Scale bar = 20 µm (1, 2 共通).
渦鞭毛植物門 渦鞭毛藻綱 ギムノディニウム目 ワルノヴィア科
Nematodinium armatum (Dogiel) Kofoid et Swezy 1921
Synonym: Pouchetia armatum Dogiel 1906

単細胞遊泳性。細胞は楕円形、大きさ 33-70 X 22-50 µm。上錐は半球状、下錘はやや先細。横溝は幅広く、細胞を約1.2周し、らせん状で段差は細胞長の1/2-2/3。縦溝もねじれており、細胞を約1.2周している。縦溝は深く、上錐には侵入しない。上錐溝は横溝始端上部から生じ、細胞頂端を大きく1周する。横鞭毛と縦鞭毛がある。縦鞭毛は細胞長と同程度、横溝終端付近から生じている。核は腎臓形〜豆型、細胞上部に位置する。細胞後方に黒色の色素塊と球状のレンズからなるレンズ眼(ocellus)がある (図2)。細胞背面に8-12個の刺胞(nematocyst)が存在する (図1)。体表に暗色の色素粒が存在することがある。光合成能を欠き従属栄養性。

世界各地の沿岸域に分布する。

参考文献 References