単細胞遊泳性で4(ときに8)個の細胞(個細胞 zooid)が縦に融合したような特異な体制をしている。細胞は長楕円形、長さ 60-100 µm。細胞前端は丸みを帯び、後端は浅く窪む。個々の個細胞は横溝をもち、横溝はらせん状で段差は P. schwartzii より大きい (図1a)。縦溝は全ての個細胞のものがつながって細胞後端まで連続している。細胞頂端に外巻形の上錐溝がある。個細胞(特に最後端個細胞)の下錐表面に条線がある (図1a)。個々の個細胞が横鞭毛と縦鞭毛をもつ。核は個細胞数の半数存在する (図1b)。細胞内には複数の刺胞(nematocyst)が存在する (図1b)。光合成能を欠き従属栄養性。
シストは稜線を持つとされるが、異なる報告もある。
近似種に P. schwartzii があり、小細胞下錘部表面の条線の有無や核の位置、シストの表面構造から区別されるが、しばしば識別が困難なことがある。
世界各地に広く分布する。本邦では暖水期に多い。