1. Tetrallantos lagerheimii. 土浦港 (2007.9.4). Scale bar = 10 µm.
植物界 緑色植物亜界 緑藻植物門 緑藻綱 ヨコワミドロ目 セレナスツルム科
テトララントス属
Tetrallantos Teiling 1916: 62.
Type species: Tetrallantos lagerheimii Teiling 1916
Synonyms:

ふつう4個(ときに2)の細胞が集合した不動性群体となり、4群体またはそれ以上が集まって複合群体を形成する。共通の粘液物質で包まれる。ふつう群体中では細胞端どうしを付着させている。細胞は三日月形、大きさ 12-22.5 x 2.5-10 µm。細胞壁は平滑。細胞は単核性。葉緑体は1個(分裂前には多数)、沿膜性で帯状。ピレノイドを1個もつが、光顕下では確認できないことも多い。

各細胞内で細胞分裂して2, 4または8個の自生胞子を形成する。自生胞子放出後もときに母細胞壁片が残る。鞭毛細胞や有性生殖は未知。

10種ほどが記載されている。細胞の大きさ、形態などで分類されている。微細構造観察および分子系統解析からは MonoraphidiumAnkistrodesmus などに極めて近縁であることが示唆されている (Nakayama unpubl.)。

世界中の淡水止水域に分布する。プランクトン性。霞ヶ浦では Tetrallantos lagerheimii がときに見られる。

参考文献 References