藻類細胞の多様性と進化
当研究室では、大きく2つのテーマについて研究を行っています。
1)光合成をする細胞はどのように生まれ、進化したのか?
2)プロティスト(藻類や原生動物)の多様性と進化
○光合成をする細胞はどのように生まれ、進化したのか?
葉緑体は、藻類が原生動物の細胞内に取り込まれ維持されたことによってできたことがわかっています。そのような葉緑体の獲得が様々な生物群で独立におこり、多様な藻類のグループが誕生したこともわかっています。

では、原生動物に取り込まれた1個の生物(藻類)はどのようにして細胞小器官(葉緑体)になったのだろうか?

当研究グループでは、共生藻がオルガネラ化して葉緑体になる進化機構を、分子レベルおよび細胞レベルで解明し、原生動物が“植物”になっていく過程を理解しようとしています。

現在進行中の研究

○プロティスト(藻類や原生動物)の多様性と進化

プロティストには、”へんないきもの”がたくさんいます。
プロティストには、人類が遭遇したことのない生物もたくさんいます。
プロティストには、動物、植物,菌類それぞれの祖先が含まれます。
真核生物の進化の主要部分はプロティストの進化の中で起こりました。

プロティストには進化研究の魅力がいっぱい詰まっているのです。当研究室では,そんなプロティストの多様性と進化の道筋を、細胞の構造、形態、生活史、分子系統などから解明しています。その過程で新分類群もしばしば発見されるので、名前を付けて発表することもしています。

現在進行中の研究