1-3. Fragilaria crotonensis. 4(?), 5, 6. F. vaucheriae. 7-10. Fragilaria spp. 11, 12. F. fonticola. 1. 生細胞 ( 群体の帯面). 2-12. 被殻 (殻面). 土浦港. Scale bars = 10 µm (2-12 は共通).
ストラメノパイル 不等毛植物門 珪藻綱 羽状目 オビケイソウ科*
フラギラリア属(オビケイソウ属)
Fragilaria Lyngbye 1819, Tent. Hydrophytol. Dan. 182.
Type species: Fragilaria pectinalis (O.F. Müller) Lyngbye
Synonym:

細胞が殻面(全面または中央部のみ)で互いに結合して帯状群体を形成することが多いが、単体性の場合もある。殻は披針形〜紡錘形、まれに楕円形、殻端はときに突出する。条線はほぼ並行に殻套まで伸び、殻中央に狭い軸域がある。軸域は中央部で両側または片側に広がっていることがある。縦溝はない。条線は単列の単純な胞紋列からなり、篩板は繊細でときに板状。ふつう殻肩の条線上に小さな結合刺があり、隣接する細胞の被殻どうしを連結している。殻の両端には殻端小孔域がある。殻の一端には1個の唇状突起がある。殻套の縁にはときにプラークが存在する。帯片は多数(ふつう1半被殻あたり4枚)、開放型。帯片の殻側に一列の小孔列が見られることがある。葉緑体は板状、2個。

近年、多くの種が別属(Staurosira, Staurosirella, Pseudostaurosira,Punctastriata など)へ移された。

世界中の淡水域に極めて普遍的に生育する。多くは付着性、ときにプランクトン性。霞ヶ浦では F. crotonensis がときに大発生し、また F. vaucheriaeF. fonticola などがみられた。

参考文献 References